借金解決&資産形成

破産なんて恥だ!プライドが許さない!という方に送る、「破産」は我々に与えられた、再スタートの権利と言われる理由

破産なんて恥だ!プライドが許さない!と思い、破産を選択肢として考えたことがない方は、正直もったいないです。

破産をすると、信用がなくなり、金融ブラックとなります。一時的にお金を借りることができなくなったり、クレジットカードを作ることができなくなったりします。

ですが、それを重く捉えすぎている方が多いように思います。今では、そこまで大したことはありません。

この記事では、破産を行うことでのデメリットと、それが今では大した事ではないということを解説していきます。また、大した事がないというのがわかる事例についても紹介します。

この記事を読むことで、お金の失敗ごときで悩むことはないということがわかります。

破産を行うことでのデメリットについて解説

自己破産(以下、破産)を行うことでのデメリットを挙げると、以下があります。

破産のデメリット

①一時的にお金が借りられなくなる
②一時的にクレジットカードが作れなくなる
③官報に名前が載る
④周囲のに破産した人という目で見られる

これらはデメリットではありますが、このご時世大したことでないと思います。なぜそう言えるかや、対応策に関して解説します。

デメリット①:一時的にお金が借りられなくなる

どのようにして人はお金を借りることができるかという流れを説明すると、お金を借りたい人が銀行などの金融機関に「お金を貸してください」と申込みを行い、その後に金融機関は「お金を貸してもちゃんと返してくれそうか」の審査を行います。

その審査の時の材料として使うのが、CIC(信用情報機関)などから取得した、「今までにいくらお金を借りているか」「毎月遅れずに返済しているか」「返済が滞って問題が起こっていないか」などの信用情報です。

この信用情報をもとに、金融機関は「お金を貸しても大丈夫そうだ」「この人にお金を貸すのはやめよう」などを判断し、審査を通してお金を貸したり、審査を通さずお金を貸さないようにしています。

破産をすると、約5年~10年はCIC(信用情報機関)に、「異動」という形で履歴が残ります。ですので、この履歴が残っている間は、お金を借りることはまずできないと思った方が良いです。

【対応策①】

・大前提として、お金を借りることをせずに生活していけるよう、生活を立て直しましょう

約5~10年経てば、CICの履歴は消えるので、またお金を借りるなどできるようになります

・約5~10年は、ローンを使って家や車を買うことはできませんが、その期間だけ我慢すれば、買えるようになるので待ちましょう
※必要であれば、家や車は借りることができます。レンタルしましょう。

デメリット②:一時的にクレジットカードが作れなくなる

クレジットカードを作る時の流れも、お金を借りる時と同様です。クレジットカード会社が、申込者の信用情報の履歴を確認して審査し、判断しています。

ですので、クレジットカードも約5~10年作れません。

【対応策②】

・クレジットカードがなくても、今の時代はほぼデビットカード電子マネーで決済できるようになったので問題ありません

3年前や5年前は、クレジットカードがないと不便なことも多かったですが、2021年の今では、デビットカードや電子マネーがどこでも使えるようになってきました。

ですので、最悪クレジットカードがなくても、特に問題はないと思います。

・デビットカードで使えるサービス一覧

アマゾン、PAYPALなど
※Visaで払う場合はデビットで普通に使える

また、どうしてもクレジットカードが必要という場合は、「法人を作ってカードを作る」という手もあります。株式会社は約30万円あれば作れるので、金融ブラックではない家族の誰かに社長なってもらい、株は自分で保有しておけば、問題ありません。クレジットカードも社長の信用があるので、ほぼほぼ作れるでしょう。

金融ブラックの本人が作った場合は、クレジットカードの審査はほぼ通らないと思いますが、銀行口座は作れるので、そこのデビットカードは作れます。そのようにして、少なくともカード決済は可能です。
(実証済みなので、詳しく知りたい方はご相談ください)

デメリット③:官報に名前が載る

官報とは、日本が出している新聞のようなもので、法律や政令の制定や改正などの情報もあれば、破産や相続などの裁判の情報が記載されたものです。ネットで調べれば見ることができます。

官報に掲載されるのは、

・手続きした裁判所
・手続きした日時
・氏名
・住所

の4つです。

ちなみに破産の場合は、破産手続開始決定のタイミングと免責許可決定のタイミングで2回載ることになります。

【対応策③】

・そもそも、官報を見ることがあるでしょうか。ほとんどの人は見ないので、気にする必要はないと思います

・引っ越しすれば住所は変わりますし、同姓同名の人もたくさんいます

・自分から破産したことを言わなければ、周りに知られることはないでしょう

破産した人の情報が官報に載っていますが、誰が破産したかなどをいちいちチェックしている人がいるでしょうか。正直、ほとんどの人が興味ないと思います。

そもそも、官報自体を知らない人の方が多いのではないでしょうか。官報を見ている会社員など聞いたことがありません。

デメリット④:周囲に破産した人という目で見られる

破産なんて恥だ!プライドが許さない!」と思っている方にとっては、この部分が最もデメリットなのではないでしょうか。

前述にもありますが、官報にはどうしても載ってしまうので、周囲に絶対にバレないようにする方法はないと考えます。

【対応策④】

・まずは、周りに知られたくなければ、自分から破産したことを言わないようにしましょう

・自分の置かれている状況を冷静に考え、本当に破産すべきか判断しましょう

人からどう見られるかよりも、自分のこれからの人生を大切にするべきです

・破産してから成功している人もたくさんいます
(後述します)

破産を行うこと自体、「そんなに大ごとではではない」と言える理由

厳しい言い方になりますが、「破産は恥」というプライドどれほどの価値があるでしょうか

具体例として、借金が200万円があるとします。

①破産を行わず、借金200万円を返済する場合

破産を行わずに借金200万円を返す場合、もし消費者金融などから借りていて年利が15%もつくようであれば、5年かけての返済で、合計の返済額は約284万円ほどになります。
※アコム ご返済金額シミュレーションより

また、返済している5年間の中で、冠婚葬祭引っ越し家族のサポートなど急な出費があった場合、返済はより遅れていく可能性も十分にあります

合計の返済額が300万円を超えることは容易に想像できますし、他の消費者金融からも借りてしまい、さらに借金が大きくなり、多重債務者となるかもしれません。

②破産して、借金200万円を帳消しにする場合

一方、今までの自分に区切りをつけ、破産を決意した場合、借金200万円は帳消しになります。

その後、信用情報の復活としては約5~10年かかりますが、自分が汗水垂らして働いて得たお金が返済に消えていくことがなくなるので、お金も心も余裕が生まれるでしょう。

「人からどう見られるのだろう」「破産なんて恥ずかしい」というプライドは一旦しまっておき、破産した場合、借金が200万円が帳消しとなるので、少なくとも200万円の価値があります。むしろ金利も含めると300万円近くの価値はあるといっても過言ではありません。

①と②、よくある借金返済例を書きました。

①の場合で最も恐ろしいのは、借金の額が結局減らず、5年経ってもまだ200万円残ってしまっている状態です。そこから現実を鑑み、破産を行うとしたら、「この5年間何やっていたのか」と悔やんでも悔やみきれない結果となるでしょう。

 

破産して人にどう見られるかというプライドよりも、借金を解消できていない未来の方がよっぽど問題です。

 

今や人生100年時代です。100年のうち、5~10年だけ不自由な状態で、その後の人生が晴れやかになるのであれば、使わない手はないと思います。人生は1回きりですが、破産が使えるのは1回きりというわけではありませんし。。

また、破産が「そんなに大ごとではない」と思える事例を以下に紹介していきます。見て頂ければ、お金の悩みなんて大したことないということがわかると思います。

日本国は借金まみれ?政府だって借金作って、やりくりしている

日本は借金大国と言われています。ですが、普段生きていて日本全体が貧しいと感じることはさほどないと思います。

物資がない、壊れた道路がずっと整備されない、保険適用されず医療を受けられない人が続出などはありません。つまり、税金によって賄われている部分はしっかり行われています。

ですが、肝心の税金自体は、人々からの税金によって入ってくる分よりも、様々な公共事業などに使われて出ていく分の方が大きいです。それでも、国から出てくるお金がないので頓挫しましたということはありません。なぜでしょうか。

それは、足りない分はお金を刷って返しているからです。

国は「国債」という形で借金をし、最終的に日銀がその分のお金を刷ります。そうすることで、あたかも何も問題がなかったかのように経済が回っていきます。

普通は借金をする場合、全額ちゃんと返せるかどうかなどをしっかり見極めてから行いますが、国債の場合はそのようなこともなくどんどん借金が増え続けています。

つまり、お金の大元である日本ですら、公然と借金をしていて、返す見込みなんぞ全く感じられない状況です。国が破綻するまでこのままいくのではないか、、と感じます。

日本の場合、国が破産すること、つまり国債の価値が0になるということは今のところまずないと思いますが、借金してお金を刷らないと回せないというのは破産しているのと実質変わらないと思います。。

そういう国だからそもそも破産制度も認められているのではないかと思うくらいです。もし、国が自身の借金に対してきっちりと対応しているぐらいなら、個人に対してもちゃんと返せ!となり、破産制度は認めないでしょう。。

お金を刷っている大元の日本が、現状借金まみれにも関わらず、さらに借金を増やし続けている状況です。

つまり、お金なんていいかげんなものです。あまりお金を神聖視せずに、お金の悩みはルールに則って効率よく解決していきましょう。

破産しても成功している人たち

破産してから成功した方々はたくさんいます。実質破産している状態でも、成功している方もいます。「破産≠GAME OVER」ということを、お伝えできれば幸いです。

・いちごホールディングス社長 宮下雅光氏
カフェ事業の失敗から1億3000万円もの借金を抱えてしまった
その後フランチャイズビジネスを展開し、大成功
「ストロベリーコーンズ」「ナポリの窯」など

・ガリバー創業者 羽鳥兼市氏
詐欺に遭い、1976年に会社が倒産。3億円を超える負債を抱えてしまった
そこから中古車業界に進出し、ガリバーを出店、2003年に東証一部上場を果たした

・第45代アメリカ大統領 ドナルド・トランプ
カジノやホテルなどの経営の失敗で、破産した回数は4回とも6回とも言われている
破産はロスカットのような意味合いで考えていたそう

・第16代アメリカ大統領 リンカーン
23歳の時、雑貨店の経営がうまくいかず破産
選挙8回落選したが、最終的には大統領に就任し「奴隷解放の父」と呼ばれるようになる

・自動車王 ヘンリー・フォード
ガソリン自動車の開発に取り組んだ会社で失敗し、2回の破産
3回目の「フォード・モーター・カンパニー」でようやく成功

・ウォルト・ディズニー
何度も破産を経験
4度目に立ち上げた「ディズニー社」でミッキーマウスを生み出して大成功

【参考】2ちゃんねる解説者 ひろゆき(西村 博之)
破産したわけでないが、実質破産しているような状態だった
10年以上前に裁判所から約30億円の賠償金命令をされたが、強制力がないということを見抜き、払わないようにし続けたら時効になった
当時、日本の口座に給料などが入ると差し押さえられてしまうため、海外口座を使っていたとのこと

以上です。いかがでしたでしょうか。

破産を恥と思っているというよりか、「破産というドン底から奮起して成功した」というブランディングに使っているくらいに思えてきます。トランプは、破産をロスカットと思っているようです。かなり極端な考えではありますが、経済的には合理性があるように思います。

また、最後のひろゆき氏は海外で生活していますが、海外に行ってしまえば日本のCICを見られることもないでしょうね。。世の中が落ち着いてからでないと厳しいとは思いますが、海外でリスタートというのも選択肢の一つにできる時代ですね。

まとめ

この記事では、破産を行うことでのデメリットその対応策を紹介しました。また、破産自体が今では大した事ではないということを解説し、破産してからでも成功している人の事例を挙げていきました。

前に書いた通り、破産してから成功している方はたくさんいますし、破産と同様の状態からでも活躍している人もいます。

とはいえ、
お金で悩んでいる方は、正直かなり苦しい思いをしていると思います。

私も借金200万円を抱えて、その返済に注力していたときはかなり苦しかったです。その状況を振り返って思うことは、いち早く破産なり任意整理などの債務整理を使って借金を効率的に解決していれば良かったですし、そこに対する知識をつけるべきだったと思っています。

だからこそ、そういった方々に情報を届けることで、少しでも早く自分の本来の人生を取り戻してほしいと願っています。

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今後も借金解決に関する記事をまとめていこうと思っています。少しでも、今借金を抱えている方のお役に立てれば幸いです。