「おまとめローン」をご存知でしょうか。数社から借り入れをしている時に、一社にまとめて借りることで、金利を下げつつ、返済も一度にできるので手間も減るというありがたいサービスです。
ですが、このおまとめローンを使うことで、逆に借金が増えてしまい、返済が苦しくなってしまうケースもあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、おまとめローンの紹介と、おまとめローンによって返済が苦しくなってしまうケースについて解説していきます。
この記事を見ることで、安心しておまとめローンを使い、効率良く借金を返済していけるようになります。
Contents
おまとめローンとは?
おまとめローンとは、数社ある借り入れを一社にまとめてお金を借りることができるサービスです。
A社50万 B社25万 C社25万→ D社にまとめて100万借りる
A社から50万、B社から25万、C社から25万の借り入れをしていた場合、ここから新たにD社からおまとめローンで100万を借ります。その100万で、A社B社C社に借りた分を返します。そうすることで、D社だけから借りている状態となります。
実際には、A社かB社かC社のどこかから、おまとめローンで100万借りるケースの方が多いです。おまとめローンを使ってもらえれば、金融機関側からすると、より借り入れ金額が増えるので、ちゃんと返してくれそうと思う人ならば、更に貸したいとなるからです。
おまとめローン 2つのメリット
①金利を下げられる
複数社に借りていると借りやすいところ借りてしまう傾向にあるため、どうしても高い金利で借りるケースが多いです。おまとめローンを利用することで、まとめて金利が下げられるので返済しやすくなります。
A社50万(年利15%) B社25万(年利17%) C社25万(年利18%)
→ D社にまとめて100万借りる(年利14%)
まとめることで年利が下がり、結果的に月々の利息が少なくて済みます。
ちなみに、年利が20%を超えている場合は違法行為となりますので、年利20%以上取られている場合は消費者センターに相談しましょう。
②返済の手間が減る
数社に借りていると、返済日や返済場所など色々回らなければならず手間がかかります。もし管理しきれずに返済を忘れてしまうと、延滞金がかかったり、もう借りることができなくなる可能性もあるので、返済忘れや遅れは避けたいです。
一社にまとめることで、月一回の返済になるので手間が減ります。
おまとめローンの注意点
金融機関によっては、総量規制の範囲でしか貸さないところもあります。ですので、先ほどの例で言えば、
A社50万 B社25万 C社25万
→ A社にまとめて100万借りる
となる時に、総量規制がある場合、借りられる合計は年収の1/3までとなります。つまり、年収450万はないとおまとめローンを使うことはできません。
なぜなら、まとめて借りる瞬間に、A社から100万、B社から25万、C社から25万、合計で150万借りていることになるため、150万が年収の1/3におさまっていないといけないからです。
仮に年収300万の場合は、既に借りている分が合計で100万になっているので、基本的にはこれ以上借りることができません。
逆に総量規制の範囲内がなければ、年収によって借りる範囲が決まらないので借りることができます。仮に年収200万や300万でも借りられる可能性があるでしょう。
一般的に、
年収の半分以上の借入がある場合、返済が厳しくなっていきます。
年収と同じ額以上の借入がある場合は、ほぼ不可能と言えるので、債務整理を検討した方が良いでしょう。
債務整理についての記事「債務整理で借金減額!?過去に作った借金が、手っ取り早く解決する方法を徹底解説」
また、そもそも信用情報に傷がついている金融ブラックなどの場合は、おまとめローンの審査に通らないことがあります。そのため、追加で借りることはもちろんのこと、借り換えることも厳しいでしょう。
私の場合は既に金融ブラックだったため、ローンの審査は通りませんでした。。
おまとめローンで逆に借金が増えてしまう場合とは?
一般的に、おまとめローンで逆に借金が増えてしまうケースとして、
「借りる分が増えたことによって、返す分も増える」
「まとめて借りて、月々の返済額が減った分、総額を返し切るのに時間がかかるため、結果的に返す分が増える」
などが言われますが、今回はこの2つではなく借金が増えてしまうケースについて解説していきます。
それは、
月々の収支(キャッシュフロー)がマイナスになっていないか
ということです。これが本当に大事です。
もし月々の収支がマイナスの場合は、おまとめローンを使っても借金が増えるだけなので、やめたほうが良いです。
なぜ借金が増えてしまうのか?
借金が増えてしまう原理を、具体例で解説します。
月の収入 +20万
月の支出 -25万
→月々の収支 -5万
この場合、シンプルにお金が足りていないので破綻します。クレジットカードなどがあれば、支払いが先送りになるので数ヶ月はもちますが、結局のところ支払いができなくなったり、滞納してしまったりします。
そして最終的にどうしてしまうかというと、また別のところからお金を借りてしまいます。
先程のおまとめローンの例で、A社からおまとめローンで100万借りた場合、A社から追加で借りられる可能性は低いですが、他のB社とC社からは借りられる可能性は十分にあります。
それも、返した分の25万までは借りられる場合がほとんどなので、困ってつまんでしまうというのはあるあるです。。そこで借りてしまうことで、結局借金は増えてしまいます。
これが借金が増えてしまう原理です。
私の場合は、おまとめローンで借りたわけではなかったですが、返済をしていったことで、その分借りられる枠ができました。
返済している途中、急な出費(友人の結婚式参加・賃貸の更新料・彼女への誕生日プレゼント等)でお金が必要となり、結局また借りられる枠で借りてしまいました。。
つまり、おまとめローンを組んだ後に、結局月々の収支がマイナスで、月々の足りない分を借りてしまったとしたら、借金が減るどころか更に借金が増えてしまうことになります。
借金を増やさないための対策
おまとめローンを使う前に、まず収支の改善をする必要があります。
※月々の収支改善の具体的な方法については、別の記事で紹介します。
正直な話、検索して出てくるブログやまとめサイトは、
最終的に借り先が宣伝したいという目的から作られていたり、借り先から紹介報酬を得るために書かれていたりすることがあるため、最終的にどこかから借りようとなっていることが多いです。
ですが、収支の改善ができていない状況で、おまとめローンを借りても、ほぼ無意味です。
だからこそ、債務整理の場合は、債務者の月々の収支にまで入り込んでチェックしているケースもあります。
収支の改善をするためには、そもそも借金を作っている原因に対処しないといけません。
やむを得ず借金をしてしまうことは誰にでもあることだと私は思います。ですが、借金してしまった自分自身から目を背けていては、いつまで経っても完済することは厳しいと思います。
借金を作り出している原因が必ずあります。たとえそれが今はうまくいっていないだけ、後で挽回できるんだと思うようなことであっても、それによって借金を作ってしまった事実は変わりありません。
私の場合、借金の原因はMLMでした。
1社目のMLMで作った借金を、2社目のMLMで返そうと頑張りましたが、3年経って借金が全く減ってないことに気付きました。このままではいけないと思い、MLMからは足を洗いました。
そして、MLMを辞めてから、徐々に借金が減り始めました。
まとめ
この記事では、おまとめローンの紹介と、おまとめローンによって返済が苦しくなってしまうケースについて解説しました。
おまとめローンを利用するか以前に、月々の収支がマイナスになってはまた借金が増えてしまうこと、そして、借金を作った原因を根本から断ち切ることが重要であることを実体験と共に紹介しました。
借金を作った根本原因は、私の場合はMLMでしたが、人によって色々あると思います。そのことが良かったか悪かったかは一旦さておき、これから先の未来を考えて借金を完済しようとするならば、その原因を断ち切りましょう。
その後は、月々の収支がマイナスにならないように管理しつつ、借金を返していくのが良いと思います。
コツコツ返すのも良し、債務整理を利用して効率良く解決するのも一つの手だと思います。
私も大変な思いをしてきましたから、話を聞くことはできると思います。相談したい方がもしいれば、LINE公式アカウントから友達追加してメッセージをください。
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このブログを通して、借金を抱えている人に少しでもプラスになるような情報をお伝えできればと思っているので、これからも有益な情報を発信していきます。